ジャポニカ米とインディカ米
イネにはアジアイネとアフリカイネの2つがあります。
アジアイネはさらに、ジャポニカ(日本型)、インディカ(インド型)の2つに分けられます。
特徴としては、インディカ米はジャポニカ米よりも米粒が細長いです。1993年に日本の東北地方が凶作で日本が米不足になった時に、タイ産などのお米が流通しましたが、細長い粒のインディカ米でした。
温帯ジャポニカと熱帯ジャポニカ
ジャポニカ米には、熱帯ジャポニカと温帯ジャポニカの2つがあります。
現代では日本の水田で見られるイネはほとんどが温帯ジャポニカです。
縄文時代の遺跡から見つかるイネは、熱帯ジャポニカ(焼畑などで栽培される陸稲のような稲)だけのようです。熱帯ジャポニカは、ジャワニカと呼ばれる事もあります。
弥生時代になると、水稲とともに、温帯ジャポニカ(水田稲作などに利用された)が日本に持ち込まれたようです。
水田では、温帯ジャポニカだけでなく、熱帯ジャポニカも育てられたとみられています。
温帯ジャポニカと熱帯ジャポニカの併存は中世まで続いたようですが、近世以降、水田では、ほとんど温帯ジャポニカだけとなったようです。
うるち米ともち米
うるち米とは、普段私たちが食事で食べるお米のことです。もち米とは、文字通り、もちを作るのに利用されるお米のことです。
うるち米ともち米の違い
もち米は、うるち米に比べて、もちもちしています。この両者の違いはなぜ生じるのでしょうか。
お米の主要な成分にデンプンがありますが、デンプンにはアミロースとアミロペクチンの2種類があり、この2種類のデンプンが含まれる割合により、もちもち度が増減します。
アミロペクチンが、もちもち度の元になります。アミロペクチンの割合が多いお米がもちもち度の強いお米になります。
お米の成分
タンパク質含量
デンプン含量
アミロース
アミロペクチン